清心会のチャレンジ CHALLENGE

毎日、グループホームや事業所で絵を描いたり、仕事をしながら楽しく過ごしています。小学校の頃から絵を描くのが得意でした。今は写し絵に色を塗っているときが面白いし、みんなの洋服にいる「シャツさん」を描いて、お手紙代わりにあげてみんなが喜んでくれたり、展覧会に出していろんな人に観てもらえるのが嬉しいです。

ふらわあ事業所では、スイッチの部品にグリスを塗る仕事をしています。「一日絵を描いてもいいですよ」とも言ってもらえるけど、仕事が好きなので続けています。もう長く続けているので職員さんたちからは「職人さん」と呼ばれるくらい頼りにしてもらっています。

好きなことはホームのみんなとテレビを見ること、パーマ屋さんに行っていつもの「つるつる坊主」にしてもらうこと。さっぱりして気持ちいいんです。
あとはヘルパーさんと一緒に日帰り旅行に行くのも好き。作品を展覧会に出して見に行ったり、これからももっと絵を観てもらえたらいいなと思います。

ふらわあ事業所　関口エイ子

今はグループホームに住んでいます。グループホームに来る以前は在宅で生活していたので、皆と過ごせるのが楽しいです。朝食や夕食の時間には、食事をお皿に盛り付けたり、お皿洗いのお手伝いなんかもしています。

他には、サヤカロックハンというグループでバンドをしています。楽器の経験はありませんでしたが、職員さんが誘ってくれて。コロナであまり活動できなくなったけど、以前は施設の運動会のときに演奏を披露したり、地域のイベントでお客さんに向けて演奏をしていたりもしました。音楽が好きなので、また活動が再開できたらチャレンジしてみたいです。

日中は道の駅の清掃だったり、事業所のトイレ掃除の仕事をしています。グループホームのメンバーと同じ活動班で仕事をしているので楽しいですし、掃除をしていると一般の方から「ありがとう」と声をかけてもらえることがあって、暖かい気持ちになります。今は就労B型の方で頑張っていますが、ゆくゆくは一般の就労ができたらいいなと思います。

ふらわあ事業所　江野紗百合

勤続21年目。さやか事業所の副所長として働いていますが、今も現場での支援が楽しいです。例えば問題行動を起こしてしまう利用者さんでも、障がい特性を学んだ上で利用者さんと向き合うことで、いい形で支援につなげられると「やった！」と嬉しくなります。自分なりに勉強したことを活かせたり、自分の考えた支援に挑戦させてくれる清心会ならではの環境があるからこそ、利用者支援が好きという根底につながっていると思いますね。

事業規模も大きくなりハード面は整ってきた清心会ですが、ソフト面の支援の部分はもっと質を上げられると思っています。発展途上だからこそ、まだまだ頑張れる余力があるというか。利用者さんや職員の個性や得意、凸凹したところを認め合ったり支え合いながら、協力して作り上げていかなくちゃ完成しないと思うんです。「自分の事業所はすごいよ」って一人ひとりが胸を張れる現場にしていけるように、日々意見交換を行いながら、支援に励んでいます。

「共生社会」という言葉は、障がいの有無に関わらず地域で共に支え合って、さまざまな人々の能力が発揮されている活力ある社会という意味ですが、まだ世間一般には「共生社会って何」って感覚だと思います。でもこれは社会が抱えている問題でもあるし、こういった課題に前向きに取り組んでいかないと、障がいを抱えている方々が暮らしやすい共生社会なんて実現できないと思います。まずは地域の方々と職員や利用者さんが触れ合える機会を増やして理解を深めてもらえるような活動に力を入れていきたいです。

さやか事業所 副所長 安田義孝

入所施設の男子寮に所属しながら、利用者さんの生活支援を行っています。日々支援をしていて、シンプルですけど利用者さんが安心して生活できている様子を見るとやりがいを感じますね。

人の名前を憶えるのが苦手な利用者さんが、私の名前を憶えてくれて「そばにいないときでも名前を呼んでいる」という話を同僚から聞いたり、他の利用者さんの保護者の方からは「村上さんの名前を呼ぶことで本人の安心につながっている」と有難いお言葉をもらえたときは嬉しかったですね。利用者さんのための支援が自分にも嬉しい気持ちで返ってくるというのは、大きなモチベーションにつながっています。

今特に力を入れているのは、利用者さんのできることが少しでも増えたり、次のステップとしてグループホームに移るなど、大きな目標のためには現時点でどんな支援をすべきかを考えること。また自身のキャリアとしても、いずれはチーフ、主任などの役職に就くことを目指したいと思っています。どちらも結果に向かって一日一日を積み重ねながら、周りから頼られる存在になっていきたいです。

さやか事業所 村上陸

さやか事業所の二つの活動班で主任をしています。子供から大人の利用者さんまで、様々な事業所で10年支援を行ってきました。ここまで続けてこられたのは何より利用者さんとの関わりが好きだったこと、そして言いたいことを言っても聞いてくれる上司や、支援で壁にぶつかったときもお酒を飲みながら熱く語れる同僚たちと切磋琢磨してこられたからだと思います。

清心会で働いている同僚や上司は皆、すごく前向きで熱い気持ちがある人が多いんです。プロ意識が高い人達の中で仕事ができるのは自分にとってもプラスだし、お互いが高め合えて、無いところを補い合える関係性というのは、仕事をしていてすごく気持ちいいですね。

部下を持つようになってから、どうすれば若い職員たちが気持ちよく仕事できる職場にしていけるのか、よく考えるようになりました。福祉はもっと堅苦しすぎず、楽しいことをどんどんやっていくべきだと思っているので、まずは自分が楽しく仕事をする姿を見せて、誰よりも熱い気持ちでやることが大事かなと考えています。僕が火種になって、周りの職員と一緒に燃えていけるような存在になりたいですね。

さやか事業所 主任 倉林大樹

福祉について学んでいた大学時代から、一番興味が持てる分野が知的障がい者の問題でした。例えば身体の障がいなら苦労を想像することはできても、知的障がいは当事者以外には頑張っても理解できない部分も多く、それが逆に興味深くて。学んでいく中で直接支援の仕事に就きたいと思うようになりました。

今は女子寮で支援を行っていますが、利用者さんの中には気分が落ち込みやすく「ご飯食べない」と支援拒否をしてしまう方もいます。そんなときは「どうしたんですか？」と尋ねるばかりじゃなく、「本当はご飯を食べたくないんじゃなくて、今の心のモヤモヤを解決したいんですよね？」と声をかけてみたときに、その方が自分の気持ちを言葉にしてくれたことがあって。人対人としての関わりができた気がして嬉しかった瞬間ですね。

若手にも様々な経験をさせてくれることも清心会の魅力の一つです。
私は、今年から現場の支援に加えて、新卒採用のリクルーターとして活動しています。就活生の人達にどうすればわくわくする職場だと思ってもらえるか、そこはすごく考えがいがあるし、私が日々の支援を通して感じている福祉の面白さや魅力を伝えていけるように、頑張っていきたいです。

さやか事業所 佐藤ふみな

入所施設での生活介護支援員を経験したのち、今はグループホームの世話人をしています。とにかく利用者さんと関わることが好きです。自分の思いを上手く伝えられない利用者さんでも、その方の目線に立って寄り添って、考えをわかってあげられたときに、表情が変わっていく様子を見るとやりがいを感じますね。

勤続10年目になりますが、福祉って深いなぁと未だに思います。制度面や障がい者支援の知識についてまだまだ知らないことも多いので、今後も資格を取ったり、勉強を重ねながら利用者さんが過ごしやすい環境づくりにつなげていきたいです。私たちが知識をつけて行動することで、入所施設の方がグループホームに行けるようになったりだとか、利用者さんが経験・体験できていないことをもっとさせてあげたいなと思いますね。

清心会で働く中で、産休を頂きながら二人の子供を育ててきました。今は係長という立場ですが、女性もキャリアアップできる環境だよと、私の働きで若い子に伝えていきたいです。あとは私自身、若手の頃から先輩の方々に意見を汲んでもらえたことが嬉しかったので、若い子の意見を上につなげるパイプ役として働きやすい職場にしていきたいです。

グループホーム 係長 浅海瞳

特別支援学校卒業後、ぽっぽというパン屋でシフォンケーキやパンなどの製造・販売もしています。
他にも、ハンドルズというダンスチームに所属していて、練習や公演を行ったりしています。ダンスチームでは、振付の監督が「もっと自由に表現していいんだよ」と言ってくれるので、踊っていてすごく楽しいし、自分でもどんどん成長していると思います。

いろいろな活動をしていますが、その中でも僕が一番楽しいのはやっぱり仕事かな。特にパン屋さんの仕事では、「おすすめ商品は何ですか？」というお客さんの質問に答えたり、接客するのが大好きです。「おすすめのパン、美味しかったよ」って褒めてくれる人や、毎回買いに来てくれる常連さんもいて嬉しいです。

僕がこれからも頑張りたいことは、講演会。理事長と一緒に、地域の方や学生に向けた権利擁護・後見人制度についての講演をしたことがあるのですが、今度またその講演があるので、みんなに聴いてもらいたいです。
そして、ゆくゆくは理事長になることが僕の一番大きな夢です。

さやかワークセンター　堀口旬一朗